2015年6月11日(木曜日)、「CiNii Dissertations - 日本の博士論文をさがす」を試験公開しました。
学位規則の改正に伴い、2013年4月以降に授与された博士の学位に係る論文(博士論文)のインターネット公表が義務化されました。
しかし、その公表先は各大学毎に異なるため、博士論文のサーベイは手間がかかり、調査漏れの不安が付きまとうものでした。
CiNii Dissertationsはこれら博士論文の一元的な検索を可能にし、目的の論文へナビゲートするサービスです。
CiNii Dissertationsの主な特徴
- CiNii共通の分かりやすいインタフェース
図1:CiNii Dissertationsトップページ
目的の論文を探します。
図2:検索結果一覧画面
国立国会図書館デジタルコレクション(博士論文)または各大学の機関リポジトリで本文が公表されている場合、赤枠内のボタンをクリックすると本文にアクセスできます。
ただし、論文によって公開範囲は異なります。
図3:論文詳細画面
- 博士論文検索に特化した詳細検索
学位授与大学名や取得学位名等で絞り込むことができます。
図4:詳細検索画面
国立国会図書館及び各大学の機関リポジトリと連携し、博士論文の網羅的な収集、一元的な検索を可能にしています。
データベース名 | 提供機関 | 解説 | 収録件数 |
---|---|---|---|
NDL-OPAC | 国立国会図書館 |
◎書誌情報のみ 国立国会図書館が所蔵する資料のうち、国内の博士論文について収録しています。 |
約60万件 |
NDLデジタルコレクション | 国立国会図書館 |
◎論文本文へのリンク ◎目次あり ◎インターネット公開/図書館送信限定/館内限定公開の区別あり ・1991~2000年度に国立国会図書館に送付された博士論文をデジタル化 ・2013年度以降に学位授与され、国立国会図書館が電子形態で収集した博士論文 |
約13.1万件 |
機関リポジトリ | 各大学 |
◎論文本文へのリンク ◎一部抄録あり 国内の大学等による、自機関の構成員による成果等を収集し公開しているデータベースです。 国立情報学研究所では国内の機関リポジトリの総合検索サービスJAIROを提供していますが、そのデータの中から博士論文にあたるものはCiNii Dissertationsでも検索可能にしています。 |
約13万件 |
詳しい使い方は CiNii Dissertationsのヘルプをご覧ください。