OpenURL 送信機能とは
機関認証の連絡担当者の方は、OpenURL(※注1)を使った他のシステム(リンクリゾルバ(※注2)等)、および図書館OPACへのリンクを設定できます。
設定されると、機関内でCiNiiを利用された場合に、機関で設定したリンク先へのアイコンが表示され、リンクリゾルバ等やOPACへリンクすることができます。
2012年4月より、OpenURL形式のリンクはCiNii Booksの図書雑誌詳細画面にも表示されるようになりました。
【利用イメージ】(図中のOpenURLは略式化したものです。)
何にリンクできる?
OpenURL(1.0または0.1)受信機能のあるシステム、および URLパラメータとしてISSNを受け取って検索や表示の出来るシステムにリンクできます。
具体的には、各種リンクリゾルバ、各種OPAC等(ISSNを利用)が設定可能です。
OpenURLでリンクする場合には、当該論文の書誌情報(論文名、著者名、雑誌名等)をリンク先に渡します。
※2010年4月より、登録されているIPアドレスの範囲を区切ることにより、1機関で複数のOpenURL 送信機能を設定できるようになりました。詳細は下記の「設定方法」をご覧ください。
設定前に準備していただくもの
設定には以下のものが必要です。事前にご準備ください。
- ベースURL(OpenURLの場合)またはISSN送信のURL形式
- リンク用アイコン画像(アイコン画像のサイズは横68px, 縦19pxにしてください。)
画像がない場合はデフォルトのアイコン画像を表示します。
設定方法
- 機関認証利用申請画面 にアクセスし、申請ID、申請パスコードを入力し、登録内容を復元する。
- 機関認証更新申請手順をに従い、OpenURL,OPACグループ名称毎に、以下の各項目を設定する。
同一の「OpenURL,OPACグループ名称」に、複数のIPアドレス範囲が含まれている場合は、最初のIPアドレス範囲にだけ設定すればよい。
C アイコン画像およびヒントテキスト
各システムへのリンクに利用するアイコン画像とヒントテキストを登録できます。
「LinkIcon」をクリックして、ローカルに保存してある画像を指定してください。(URLは指定できません。)
画像のサイズは横68px, 縦19pxにしていただくときれいに表示されます。
E All Clear
「All Clear」をクリックすると、当該IPアドレス範囲を含む「OpenURL,OPACグループ名称」の全IPアドレス範囲の、ベースURL、出力形式、アイコン画像とヒントテキストがデフォルトに戻ります。
CiNii Articlesの機関認証から移行した機関で、同一の「OpenURL,OPACグループ名称」に多数のIPアドレス範囲を含んでいる場合、各項目の設定内容を以下の手順に従って変更し、更新申請を行ってください。
- 「All Clear」をクリックして、変更対象の「OpenURL,OPACグループ名称」の変更したい項目の設定内容をデフォルトに戻す。
- 変更対象の「OpenURL,OPACグループ名称」の最初のIPアドレス範囲にだけ、変更したい項目の設定内容を記載する。
F OPAC出力用URL設定
NCID、ISSN、ISBNをパラメータとして渡すことの出来るOPAC等を設定できます。
これらを設定した場合、通常はNCIDをパラメータとして送信し、NCIDが無いレコードでは、ISSN、ISBNの優先順位で送信します。 どちらか一方だけが設定されている場合は、その値があるレコードにのみリンクアイコンを表示します。
例のようにNCID、ISSN、ISBNを埋め込みたい箇所に、[NCID]、[ISSN]、[ISBN]を入力します。
※注:アイコンは、所蔵のあるなしにかかわらず、NCID、ISSN、ISBNをデータに持っているすべてのレコードに表示されます。
NCID、ISSN、ISBNを持たないレコードには表示されません。
出力例: https://example.com/search?issn=01234567&display=01
リンクの表示
設定が完了すると、アイコンが論文検索結果一覧画面および論文詳細表示画面に表示されます。
OpenURL形式の場合は全てのレコードに、OPAC形式の場合はNCID、ISSN、ISBNのいずれかを持つ全てのレコードにアイコンが表示されます。
【表示例1:論文検索結果一覧画面】
【表示例2:論文詳細表示画面】
※注1 OpenURL-論文や図書・雑誌などの情報をシステム間でURLとして受け渡す際の標準的な記述方式
OpenURLの詳細については以下のページもご参照ください。
OpenURL - Wikipedia, the free encyclopedia
※注2 リンクリゾルバ-データベース等の論文情報から、本文等のリソースや図書館OPAC等へのリンクを作るシステム。一般的にOpenURLによるリンク機能をもつ。製品としてS・F・X, ArticleLinker, SwetsWise Linker 等がある。
リンクリゾルバの詳細については以下もご参照ください。
片岡, 真. (2006). "リンクリゾルバが変える学術ポータル : 九州大学附属図書館「きゅうとLinQ」の取り組み." 情報の科学と技術. 56.(1.): 32-37. https://ci.nii.ac.jp/naid/110002975552/